全国Q地図は、国土地理院が公開する基盤地図情報(標高)1mメッシュについて、赤色立体地図等に生じていた縦横の筋(全国Q地図ではこれを「リサンプリング格子」と呼んでいます)を、独自の手法で解消しました。これにより、活断層の判読や古墳の調査など、細かな地形判読を要する用途で、地形の判読性が大きく向上しています。

1 背景・目的
国土地理院が公開する基盤地図情報(標高)1mメッシュは、航空レーザ測量によって取得された高解像度かつ高精度な標高データです。全国Q地図では、この基盤地図情報を誰もが容易に利用できるよう、標高タイルを作成し、赤色立体地図、CS立体図、CIマップなどの微地形表現図として提供しています。これらの微地形表現図は、防災、地質調査、考古学など多方面で利用されています。
しかし、国土地理院における基盤地図情報の作成方法に起因して、全国Q地図に表示される微地形表現図に縦横の筋が入るエリアがありました。今般、全国Q地図では、単に画像を平滑化するのではなく、基盤地図情報のもととなった測量成果の各標高値を再計算するという独自の手法で、標高タイルを再作成しました。これにより、標高タイル自体の精度が向上し、リサンプリング格子も解消しました。
2 リサンプリング格子の解消状況
| 区分 | 面積(約) | 割合 |
|---|---|---|
| 全国の国土面積(参考) | 37.8万 km² | ― |
| 基盤地図情報(標高)1mメッシュの提供面積 | 27.0万 km² | 国土面積の71.4% |
| うちリサンプリング格子があり、補正した範囲 | 17.2万 km² | 提供面積の63.6% |
| うちリサンプリング格子が無かった範囲 | 9.8万 km² | 提供面積の36.4% |
| うち判定できなかった範囲 | 0.02万 km² | 提供面積の0.1%未満 |
下図は、全国のリサンプリング格子の補正状況を示したものです。

3 公開開始日
2026年9月6日
4 活用が期待される分野
リサンプリング格子の解消により、次のような、細かな地形判読を要する用途での活用が期待されます。
- 活断層の判読 地表に現れたわずかな段差やずれを、格子模様に惑わされずに読み取れます。
- 古墳の調査 小さな高低差でできた地形の輪郭をたどりやすくなります。
- その他の地形判読 微細な凹凸を要する地形判読全般。
5 その他
利用条件
Q地図タイルは、多くの場合、適切な出典を記載するだけでお使いいただけます。詳細は「全国Q地図の転載や利用許諾について」を御覧ください。
留保事項
今回の手法によってリサンプリング格子はほぼ全てが解消していますが、ごく一部に格子が残っている可能性があります。
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